平安時代前期に建立され、世界遺産にも登録されている京都の仁和寺。春には有名な御室桜を観に世界中から観光客が集まります。今回はその魅力を徹底調査致しました。それでは、どうぞ!
仁和寺はいつ建立されたの?
888年(仁和4年)に創建されました。光孝天皇が発願しその2年後、宇多天皇の時代に完成しました。宇多天皇は譲位後に出家し、仁和寺にて法皇となり居を移したことが仁和寺が「御室」と言われる所以となりました。
応仁の乱で焼き討ちにあい、かろうじて運び出された本尊や一部の宝物以外、ほとんどが消失してしまいました。現在の残る仁和寺の姿は江戸時代(1646年)以降に再建されたものです。
仁和寺の見どころ
仁和寺といえば御室桜
仁和寺と言えば御室桜といっても過言ではないほど有名な桜の名所でもあります。遅咲きで低木であることが特徴で、毎年4月中旬ごろに見頃を迎えます。桜の背丈が伸びない理由は、品種ではなく岩盤の地層にあるのではと言われており、正確には解明されていないのも、御室桜の魅力ではないでしょうか。国指定の重要文化財である五重塔と桜のコラボレーションが見れるスポットは特に人気です。
仁和寺は紅葉の名所としても有名です。一年を通じて様々な美しさを見せてくれる庭園はさすが御室といった貫禄ですね。
仁和寺の仁王門
仁和寺に到着したらまず目に入るのは、その荘厳な門構え。国の重要文化財に登録されており、仁和寺が再建された1646年頃に立てられたと言われています。両脇に控える仁王像が圧巻の存在感を放っています。
現存する最古の仏像が保管されている「霊宝館」
仁和寺には888年の仁和寺創建時のご本尊が今も大切に保管されています。このご本尊は、現存する最古の阿弥陀仏像で国宝にも指定されています。この他にも、平安時代後期に作られた愛染明王像や、貴重な仏画、工芸品などが展示されています。
ご本尊は普段は公開されておらず、春と秋にある名宝展でのみ見ることができますよ
現存する最古の紫宸殿、国宝「金堂」
金堂の建立は1613年、京都御所の紫宸殿(正殿)として建てられました。その後、1644年に仁和寺に本尊を祀るために移築されました。国宝に指定されている平安時代の寝殿造りの意匠を残した貴重な建築物で、現存する最古の紫宸殿でもあります。
仁和寺へのアクセス
仁和寺へはバスや電車などいくつかの行き方があります。京都の中心地からやや離れていますが、龍安寺や金閣寺などと近いので、合わせて観光するのもおすすめです。
電車を利用
嵐電(京福電鉄):御室 仁和寺駅 下車、徒歩約3分
仁和寺に一番近い電車の駅です。駅から仁和寺の門が見えるくらいすぐ近くにあります。
バスを利用
御室仁和寺 バス停すぐ
京都駅からは、市バス26番かJRバスを利用すると乗り換えなしで行きことができます。
- 市バス 26番、10番、59番
- JRバス 高雄京北線
市バス59番は金閣寺、龍安寺にも止まるので、仁和寺周辺の観光におすすめ!