瑞巌寺・松島の景観を臨む国宝寺

宮城

(写真は瑞巌寺公式ホームページより)


日本三景のひとつ松島にあり、北条氏や伊達政宗ら歴史上の人物とゆかりある寺としても有名な瑞巌寺(ずいがんじ)は、国宝に指定されている名刹でもあります。正式名称は「松島青龍山瑞巌円福禅寺」といい、何度も名称を変えながら、現在の瑞巌寺になりました。今回はそんな瑞巌寺をご紹介します。

瑞巌寺はいつ建立されたの?

828年に円仁により「延福寺」として創建されたと言い伝えられていますが、史実としての創建年は不明です。

源頼朝が弟の義経への呪詛の祈祷を命じたのもこのお寺。その後鎌倉幕府の庇護に入るものの、13世紀中ごろ、時の執権北条時頼によって「円福寺」に改新されます。その後は室町幕府の滅亡とともに円福寺も廃れていきますが、1609年伊達政宗によって再建されました。その時に、正式な名称を「松島青龍山瑞巌円福禅寺」とし現在に至ります。

このように1000年以上の昔から様々な系譜を経て続いてきた歴史的にも重要なお寺だということがわかりますね。

瑞巌寺の見どころ

国宝であり日本三景である松島にある瑞巌寺は絶景から、重要文化財、遺跡、宝物まで見どころがいっぱいです。

なんといってもその景観!

松尾芭蕉があまりの美しさに言葉がでず、「松島や、ああ松島や」と詠んだという逸話がある松島の景観。当時の人々は、このお寺とその美しい景色に極楽浄土を重ね合わせたそう。

瑞巌寺の座禅堂がある雄島へわたる渡月橋

<strong>ひと言</strong>
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松島の点在する島々にも瑞巌寺のお堂や遺跡があります

五大堂

開祖である円仁が五大明王像を安置したことから五大堂と呼ばれるようになったと言われています。1604年、伊達政宗が再建、東北地方で現存する最古の桃山建築物で、国の重要文化財にも指定されています。中に安置されている五大明王像は33年に1度開帳されます。

<strong>ひと言</strong>
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五大明王像はおそらく日本でも最古の部類に入る秘像。次回は2029年に開帳される予定

五大堂へ渡るすかし橋

五大堂へ渡るすかし橋

五大堂とそこへ渡るすかし橋は松島のシンボルともいえ、松島へ行ったら必ず訪れたい。

<strong>ひと言</strong>
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すかし(=透かし)橋は、下が見える作りになっていてアトラクションのようだと評判です

法身窟と洞窟群遺跡

洞窟群の観音像

法身窟は、北条時頼と法身禅師が出会った重要な場所。この出会いにより瑞巌寺の前身、円福寺を開設されました。

瑞巌寺の参道の右側に連なる洞窟群は、鎌倉時代から江戸時代まで続いた納骨や供養のための施設。極楽往生を祈念する神聖な場所でした。

<strong>ひと言</strong>
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圧巻の洞窟群は、瑞巌寺がパワースポット言われる理由のひとつですね

瑞巌寺への行き方

瑞巌寺(松島)へのアクセスをご紹介します。

電車を利用

JR仙谷線:松原海岸駅 から徒歩約7分

駅出たら目の前は松島、という絶好のロケーション。景色を見ながら瑞巌寺の総門までは、徒歩7分程ですが景色を見ながらならあっという間ですね。

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