永平寺といえば、全国に1万以上お寺がある曹洞宗の総本山。現在も沢山の修行僧をかかえる日本屈指の大寺ですが、今回は永平寺の天井絵をお目当てに訪問してきました。
永平寺はいつ創建されたの?
日本仏教屈指の宗派である曹洞宗の開山は平安?時代に遡ります。道元禅師が1244年に開山したと伝えられています。
全国から集まった雲水と呼ばれる修行僧が、日々修行にはげる生きたお寺として、海外からも注目を集めています。BBCでも紹介されたそうで、交通の便が決して良くないにもかかわらず、筆者が訪れた時にも欧米からの観光客も多かったです。
永平寺の見どころ
傘松閣(さんしょうかく)の天井絵

150畳を超える天井にびっしりと嵌め込まれた天井画はまさに圧巻のひと言。
昭和初期の著名な画家たちにより花鳥をテーマに描かれたもの。いつからか絵に描かれた5つの動物を見つけると願いが叶う、というジンクスが伝えられています。

5枚の動物の絵を見つけると願いが叶う?
これを知ってしまったら、見つけたくなっちゃいますよね。150畳の中から探すのはなかなか大変でしたが、なんとか見つけることができたので、全てご紹介します。
青獅子

白獅子と同じく魔除け厄除けの象徴ですが、青獅子は力強さを表し家内を護ってくれると信じられています。こちらの絵からもしなやかな力強さが感じられますね。
白い鯉

希少価値の高い白い鯉は、神秘的で純粋・無垢を表しており、幸運や繁栄の象徴とされています。浄化の力があり、悪いものを払い良い気を取り込む力もあるそうですよ。
白唐獅子

獅子は古くから魔除けや厄除けの象徴として祀られているように、悪霊や災いを祓う力があるとされています。また、白獅子は福を招くとして招福の御利益もあるとして尊ばれています。
栗鼠(りす)

栗鼠と葡萄が描かれたこの絵は、多産であるリスと多くの実をつける葡萄を組み合わせ、豊穣や子孫繁栄をあらわしています。
リスが小さくて見つけるのに苦労しましたが、とってもかわいい絵ですよね。葡萄を目印にすると良いかもしれません。
黒い鯉

黒い鯉には魔除けの力があり、立身出世や成功の象徴とされています。特に、江戸時代には黒い鯉は子どもを表しているとされ、子供の成長や成功を願う鯉のぼりの起源となったそうです。
全て見つけると願いが叶う、と言われていますが、それぞれにも縁起の意味があり、見るだけでもご利益がありそうです。ちなみに、筆者がまず発見したのが黒い鯉でした。
山門

山門は、永平寺の僧が生涯に2度だけ、入山と下山する時だけ通ることができるという特別な門です。もちろん一般人は通行することはできません。
築270年程で、永平寺で現存する最も古い建築物です。
白山水
白山連峰につらなる湧水で、信仰の対象である白山に由来するこの水は、境内にいたるところに張り巡らされています。まるで、永平寺全体がこの霊水に護らられているような作りになっているので、ぜひ目を向けてみてくださいね。



永平寺へのアクセス
公共交通機関を利用
えちぜん鉄道勝山永平寺線永平寺口駅から京福バス永平寺線で約20分永平寺下車、徒歩約10分
えちぜん鉄道の始発・福井駅は、JR北陸新幹線、九頭竜線、ハピラインふくい、福井鉄道、えちぜん鉄道など複数のラインが乗り入れる福井県で1番大きな駅です。バスを降りると、お土産屋さんや休憩所があり、永平寺の参道まですぐ辿り着くことができます。
地図で確認
永平寺 /Eiheiji
住所:福井県吉田郡永平寺町志比5−15