京都で一番古いお寺といえば広隆寺が有名ですが、実は京都で一番古い建築物は大報恩寺の本堂なんです。国宝に指定されている本堂や仏像のほかにも、境内には見事な八重桜があり桜の名所としても有名です。今回はそんな大報恩寺の創建や見所、アクセス方法などをご紹介します。
大報恩寺はいつ創建されたの?
求法上人義空が仏像を彫刻した仏像を安置するための小堂を1221年に建立したことが始まりと言われています。その後、1227年に大堂を建立、これが現在の本堂(釈迦堂)です。
大報恩寺の見どころ
国宝である本堂(千本釈迦堂)
1227年建立。京都市内で最古の建造物。入母屋造、檜皮葺。 本堂である千本釈迦堂の由来は地名と言われていますが、屋根の荷重を支える垂木も丁度千本であるのも興味深いですね。
仏像たち(国宝)
霊宝殿には、沢山の国宝の仏像や重要文化財の仏像が保管されています。
八重桜
境内には、阿亀(おかめ)桜と名付けられた見事な八重桜があり、桜の名所としても有名です。
おかめ塚
おかめ伝説
本堂を建築する際に、柱を誤った寸法に切ってしまった棟梁の夫に「斗供を施せばよい」とアドバイスをして苦境を救ったのですが、これが世間に知れては夫の不名誉になると自害してしまいました。夫は妻を供養するため「おかめ塚」を建て、これが後に信仰を集めるようになりました。日本各地にあるおかめ信仰やお多福はこの伝説が由来しているのかもしれませんね。
大報恩寺へのアクセス
公共交通機関を利用
市バス「上七軒」駅から徒歩約4分
北野天満宮まで歩いて5分程の距離にあるので合わせて観光するのもおすすめですよ。
地図で確認
大報恩寺 /Daihoonji
住所:京都府京都市上京区溝前町1034
拝観については、お寺の公式ホームページをご確認ください。